こんにちは!Zenken AI部門の岡田です。
2025/04/24に出させていただいたプレスリリース(Zenken、ChatGPT Enterprise全社員導入で年5,000万円の外部委託費用削減を実現!)の具体的な事例の第三弾として営業部(グローバルニッチトップ事業部)の成果事例を公開いたします。
参考になりましたらシェアを是非お願いいたします。
営業部の事例
事例1: リスト作成と提案準備の効率化
導入前の課題:リスト作成やターゲット設定において、商材ページの確認や市場調査に多くの時間を費やし、提案準備が属人的になりがちだった。情報収集にかかる時間が長く、戦略立案に十分な時間を割けなかった。
導入後の変化:ChatGPTを活用して商材ページの要約や強み・ターゲットの自動抽出が可能になり、提案準備のスピードが大幅に向上。市場調査や競合分析が効率化され、提案の質が向上した。情報収集の時間短縮により、より戦略的な業務に時間を割けるようになった。リスト作成の生産性が1.5倍になり、戦略計画の時間を確保できるようになった。また提案資料の構想に使う時間が約3分の1に短縮され、思考の幅と深さが広がり、より質の高い提案や顧客への的確な問いかけが可能になった。
事例2: メール作成とアプローチ数の増加
導入前の課題:営業メールの作成に時間がかかり、1日のアタック数に限界があった。サービスページの確認から手作業でターゲット文を考える必要があり、文章の質にもばらつきがあった。
導入後の変化:ChatGPTにURLを貼り付けるだけで情報を自動収集し、商材の強みやターゲットを分析できるようになった。メール作成の工数が大幅に削減され、アプローチ数が増加。1日に送れるメール数が25件から40件に増え、アタック数が約10件増加した。アプローチの質を落とすことなく量を確保できるようになり、商談機会の創出につながった。またメールの返信・スクリプト作成の工数が3分の1になり、メール作成の時間を0→1で考える時間が短縮された。
事例3: 商談準備とヒアリング効率の向上
導入前の課題:商談前のヒアリング準備や顧客理解に多くの時間を要し、深い議論ができなかった。HPの確認やSEO状況の把握程度にとどまり、十分な準備ができていなかった。
導入後の変化:商談前に過去の広告活動やニュース、業界動向を瞬時に収集できるようになり、より深いヒアリングが可能に。「よく調べていますね!」と顧客に驚かれることが増え、信頼関係の構築に寄与。提案先の商材理解が深まり、より的確な質問ができるようになった。市場調査時間の生産性が上がり、業界理解から仮説立てに基づく質問ができるようになった。ヒアリング前のユーザー理解が深まり、提案の精度が向上。また、議事録作成やコミュニケーションの整理がスムーズになり、業務効率が飛躍的に向上した。
事例4: 海外マーケット調査と提案力の強化
導入前の課題:海外市場の情報収集や分析に多大な時間を要し、競合調査や市場動向の把握が不十分だった。特に英語圏の情報収集には言語の壁もあり、効率が悪かった。
導入後の変化:英語圏の情報を素早く収集し、関連データを整理・分析できるようになった。競合調査や市場動向の把握が迅速に行え、国際展開における意思決定のスピードが大幅に向上。ターゲット市場ごとの文化や競争環境を考慮した提案資料の作成が可能になり、説得力のあるプレゼンテーションが実現した。海外コンペや競合企業の調査をChatGPTで迅速化し、調査時間を50%削減。分析により多くの時間を確保できるようになった。
事例5: 業務の属人化解消と組織力の向上
導入前の課題:業務の質や成果が個人のスキルや経験に強く依存し、提案のクオリティにばらつきがあった。また社内ルールや情報が点在しており、必要な情報にアクセスするのに時間がかかっていた。
導入後の変化:GPTsを組み込み、それらを型化することで、アウトプットの品質を均一に保ちつつ、全体のレベルを底上げすることが可能になった。どのメンバーでも一定以上の質のアウトプットを生み出せるようになり、ナレッジの共有や属人化の解消につながった。単純業務の時間が短縮され、個人の成長のための時間を確保できるようになった。また、社内ルールや情報をGPTsに集約することで解決し、AIとの対話を通じて必要な情報を即座に取得できるようになり、作業時間の効率が飛躍的に向上した。
工数削減実績
業務内容 | 導入前 (月間時間) | 導入後 (月間時間) | 削減時間 | 削減率 |
市場調査・競合分析 | 80時間 | 20時間 | 60時間 | 75% |
営業メール作成・対応 | 60時間 | 30時間 | 30時間 | 50% |
提案資料作成・準備 | 60時間 | 20時間 | 40時間 | 67% |
ヒアリング準備・整理 | 30時間 | 10時間 | 20時間 | 67% |
リスト作成・顧客情報 | 30時間 | 15時間 | 15時間 | 50% |
議事録・報告書作成 | 20時間 | 5時間 | 15時間 | 75% |
GAS・関数作成 | 10時間 | 2時間 | 8時間 | 80% |
工数削減実績の総括
- 平均工数削減率:62%
- 主要な工数削減ポイント:情報収集・分析の自動化、文章作成の効率化、繰り返し作業の自動化
- 最高削減効果を示した業務:GAS・関数作成(削減率80%)
- 最低削減効果を示した業務:メール対応・日常的な文書作成(削減率約30-50%)
生産性向上の実感度
- 「5倍」と回答:4.5%
- 「3倍」と回答:9.1%
- 「2倍」と回答:27.3%
- 「1.5倍(工数を約33%削減)」と回答:54.5%
- 「変化を感じない(同程度)」と回答:4.5%
※ 全体の95.5%が生産性向上を実感。特にデイリーアクション数が約30-50%増加し、営業件数・商談件数の増加につながっている。市場調査や提案準備の時間短縮により、より多くの営業活動が可能になった一方、それに伴い業務量も増加傾向にある。
定着した利活用方法
営業活動の効率化
- ターゲット企業の強み・商材理解の迅速化
- メール文作成の効率化と品質向上
- 提案準備における業界・市場分析の自動化
- 商談前のヒアリング準備の効率化
- カニバリチェックの効率化と精度向上
情報収集・分析の高度化
- 市場調査・競合分析の自動化
- 業界トレンドの把握と洞察の獲得
- 顧客のペルソナ分析と課題の特定
- 情報の要約・整理による意思決定の迅速化
文書作成・コミュニケーション改善
- 議事録作成の効率化と品質向上
- メール文の添削と表現の最適化
- 社内報告書・申請書作成の効率化
- 多言語対応の効率化
技術的活用
- GAS・マクロのコード生成と最適化
- 関数作成の効率化
- データ分析の自動化
- システム開発・改修の効率化
思考の拡張・壁打ち
- 新しいアイデア発想のサポート
- 上司・同僚への相談前の思考整理
- 仮説立案と検証の効率化
- 意思決定プロセスの改善