Claude Enterprise プランとは?料金・機能・Team との違いを法人向けに解説
目次 15項目
「Claude を全社で導入したいが、Team プランと Enterprise プランのどちらを選べばいいか分からない」「Enterprise の料金はいくらか?」法人での AI 導入を検討している担当者からよく聞かれる疑問です。
Claude Enterprise は Anthropic が提供する法人向けの最上位プランです。この記事では、料金・主な機能・Team プランとの違い・向いている企業・導入の流れを、経営層・情シス担当・法務・総務などの方向けに分かりやすく解説します。
Claude Enterprise の料金
Enterprise プランの料金は「シート料金 $20/人/月(約3,160円・年払い)+使用量に応じた従量課金」です。
シート料金は利用権の料金で、使用量は含まれません。Claude・Claude Code・Cowork で使った分は、API(開発者向けの従量課金サービス)の標準料金で別途請求されます。そのため総額は、利用人数だけでなく「どれだけ使うか」で大きく変わります。
料金に関して把握しておくべきポイント
- シート料金は年払いのみ(1人あたり月$20)
- 使用量はAPIの標準料金で従量課金(Web申込は前払いのクレジット購入、営業経由は月次の後払い)
- 最低人数は Web申込(セルフサービス)で20名、営業担当経由で50名
- Web申込は米ドルのみ・カードまたは口座振替払い。請求書払いや円などの多通貨払いが必要な場合は営業経由で契約する
- AWS Bedrock や Google Cloud Vertex AI 経由での利用も相談可能
使用量の見積もりや請求書払いの相談は Anthropic の営業担当に問い合わせてください。
Enterprise プランの主な機能
Team プランと比較して、Enterprise プランには以下の法人向け機能が追加されます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| SLA 保証 | 稼働率保証(システムが止まらないことの契約上の保証)。具体的な数値は非公開で、契約ごとに個別に取り決められます |
| SSO / SCIM | シングルサインオン・自動プロビジョニング対応。既存の社内 ID 管理システムと連携可能 |
| 監査ログ | 誰がいつどのような操作をしたかを記録する高度なログ機能。コンプライアンス対応に必須 |
| データ所在地 | 推論(AIの処理)を米国内に限定する設定(US-only inference)に対応。そのほかの地域指定は営業担当に確認 |
| コンプライアンス | Compliance API(利用記録の取得)、データ保持期間の設定、IPアドレスによる接続制限、HIPAA(米国の医療情報保護法)対応の構成、自社管理の暗号鍵など |
| カスタム利用規約 | 自社のセキュリティポリシーや契約条件に合わせたカスタム契約が可能 |
| 専任サポート | 営業経由の契約で一定以上の利用額がある場合、カスタマーサクセス担当が対応 |
| 請求書払い | 営業担当経由の契約で銀行振込による請求書払いに対応(Web申込はカード・ACH払い) |
| クラウド連携 | AWS Bedrock・Google Cloud Vertex AI 経由での利用も相談可能 |
| 使用量 | 従量課金(APIの標準料金) |
Team プラン vs Enterprise プランの比較表
| 項目 | Team Standard | Team Premium | Enterprise |
|---|---|---|---|
| 月額 | $25/人(約3,950円) | $125/人(約19,750円) | 年払いのみ |
| 年払い | $20/人(約3,160円) | $100/人(約15,800円) | $20/人(約3,160円)+従量課金 |
| 使用量 | Proの1.25倍(5時間あたり) | Proの6.25倍(5時間あたり) | 従量課金 |
| 最低人数 | 2名(上限150名) | 2名(上限150名) | 20名(Web申込)/50名(営業経由) |
| 管理コンソール | ✓ | ✓ | ✓ |
| SSO | ✓ | ✓ | ✓(SCIM も対応) |
| 監査ログ | ✕ | ✕ | 高度なログ |
| SLA 保証 | — | — | 個別契約 |
| 専任サポート | — | — | ✓(営業経由・一定の利用額以上) |
| カスタム利用規約 | — | — | ✓ |
| 請求書払い | — | — | ✓ |
| データ所在地指定 | — | — | 米国内推論に対応 |
| クラウド連携 | — | — | AWS/GCP 相談可 |
※日本円は1ドル=158円(2026年10月15日の三菱UFJ銀行公表仲値157.99円)で換算した税抜の目安です。
Claude Enterprise が向いている企業・向いていない企業
向いている企業
- 大規模組織(目安 50 名以上) でAIを全社展開したい
- 金融・医療・法務・官公庁 など、セキュリティ・コンプライアンス要件が厳しい業種
- SLA 保証が 社内規定や取引先との契約上必須 となっている
- 既存の 社内 ID 管理システム(Active Directory 等)と SSO 連携 したい
- 監査ログによる 利用履歴の記録・追跡が必要(内部統制・コンプライアンス対応)
- 請求書払い(銀行振込)が必須 で、クレジットカード決済が使えない
- AWS Bedrock や Google Cloud など 既存クラウド環境と統合 して利用したい
向いていない企業・チーム
- 2〜150名のチーム → Team Standard / Team Premium で十分(Teamの上限は150名)
- 個人・フリーランス → Pro / Max プランが適切
- 高度なセキュリティ要件がなく、基本的な AI 活用を試したい段階 のチーム
迷ったら、まず Team プランから始めて利用が定着したタイミングで Enterprise への移行を検討するのが現実的です。
Enterprise 導入の流れ
Enterprise プランは、Web から申し込むセルフサービス型(最低20名、米ドルのカード・口座振替払い)と、Anthropic の営業チームを通す契約(最低50名、請求書払い・多通貨対応)の2通りで契約できます。営業経由の場合のおおまかな流れは以下のとおりです。
-
問い合わせ Anthropic の公式サイト(anthropic.com)の「Contact Sales」から問い合わせフォームを送信する
-
ヒアリング・デモ Anthropic の担当者から連絡があり、利用規模・要件・課題のヒアリングと製品デモが実施される
-
見積もり ユーザー数・想定使用量・契約期間をもとに、シート料金と従量課金の見込みが提示される
-
契約 利用規約・SLA・データ処理契約などを確認・締結し、利用開始
Webから申し込む(セルフサービス)
営業担当を通す
- 問い合わせ 公式サイトの「Contact Sales」から
- ヒアリング・デモ 利用規模・要件・課題の確認と製品デモ
- 見積もり ユーザー数・想定使用量・契約期間をもとに提示
- 契約 利用規約・SLA・データ処理契約などを確認・締結し、利用開始
よくある質問(FAQ)
Enterprise プランの最低契約人数はありますか?
あります。Anthropic の公式ヘルプによると、Web申込(セルフサービス)で最低20名、営業担当経由の契約で最低50名です。なお Team プランは2〜150名で契約でき、150名を超える場合は Enterprise への移行が必要です。
Team Premium から Enterprise にアップグレードできますか?
はい、可能です。Team から Enterprise へは、セルフサービス型であれば管理画面から自分で移行でき、移行時の支払いはクレジットカードです(移行後に ACH 払いへ切り替え可能)。営業担当経由の契約を希望する場合は Anthropic の営業担当に相談します。現在の契約状況や移行のタイミングについては個別に確認が必要です。
日本語サポートはありますか?
Anthropic は米国企業のため、サポートは基本的に英語対応となります。日本語での対応については、問い合わせ時に確認することをお勧めします。
請求書払い・インボイス対応はありますか?
Enterprise プランでは、営業担当経由の契約で請求書払い(銀行振込)に対応しています。インボイス制度については、Anthropic は日本の適格請求書発行事業者として登録済みです(登録番号 T7700150134388、2026年2月17日登録)。2026年4月1日以降の請求には10%の消費税(JCT)が加算され、課税事業者である法人は Anthropic が発行する適格請求書を用いて仕入税額控除を受けられます。具体的な経費処理は社内の経理部門や顧問税理士にご確認ください。詳しくは Anthropicの請求書・インボイス対応ガイド をご覧ください。
AWS Bedrock や Google Cloud 経由で利用できますか?
はい、Enterprise プランでは AWS Bedrock や Google Cloud Vertex AI 経由での Claude 利用も相談可能です。既存のクラウドインフラと統合したい場合は、問い合わせ時にその旨を伝えてください。
まとめ
Claude Enterprise プランは、 大規模法人・高セキュリティ要件の組織 向けの最上位プランです。
- 料金: シート料金 $20/人/月(年払い)+使用量に応じた従量課金。最低20名(Web申込)/50名(営業経由)
- 主な強み: 個別契約のSLA 保証・SSO/SCIM・高度な監査ログ・専任サポート・カスタム利用規約
- Team との違い: セキュリティ・コンプライアンス・サポートレベルで大きく差がある
- 向いている組織: Teamの上限150名を超える規模、金融・医療・法務など要件が厳しい業種
利用できるモデルは Team・Enterprise 共通で、標準の Claude Sonnet 5.5、通常ラインで最上位の Claude Opus 5.5(2026年9月22日リリース)、軽量高速の Claude Haiku 5.5 です。Enterprise では最上位の Claude Fable 5.1 も利用できます(シートの種類によって条件が異なります)。2026年7月1日以降、Enterprise の管理者は組織単位・カスタムロール単位でモデルの利用可否と effort(思考の深さ)の設定を制御できます。
詳細な料金・機能については Anthropic の公式サイトまたは営業担当にお問い合わせください。Team プランとの違いや全プランの比較は Claude 全プラン比較 もあわせてご覧ください。Claude そのものの読み方・できること・始め方から確認したい方は Claude(クロード)とは?初心者向け解説 が入り口として便利です。
(2026年10月時点の情報に基づいています。料金・機能は変更される可能性があります)
参考リンク
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