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Gemini 4 Argonとは?仕事の実力をClaude・ChatGPTと比較、Workspaceで使える条件


Gemini 4 Argon(ジェミニ フォー アルゴン)は、Googleが2026年10月13日に一般提供を始めた最上位のAIモデルです 。発表ではプログラミングやサイバーセキュリティの性能が注目されましたが、Googleは「企業のナレッジワーク(資料作成・分析・調査などの知的業務)」も主な用途に掲げています。

この記事では、コーディングではなく 「仕事の成果物をどこまで任せられるようになったか」 に絞って、ClaudeやChatGPTと比べた位置づけを整理します。後半では、Google Workspace(以下GWS)やGeminiを契約している企業のAI担当者向けに、 自社でArgonを使える条件 をまとめました。

ポイント

この記事の結論(2026年10月14日時点)

  • ナレッジワークの評価は前世代から大きく伸び、金融・法務などの専門タスクでは首位級
  • 資料や表計算などの成果物全般の質を比べる第三者評価では、Claudeの上位モデルには届かず、ChatGPTのGPT-6系は少し上回る「2番手グループの先頭」
  • 会社のGWSアカウントで使うには AI Expanded Accessアドオン が必要。標準のBusiness Standard・Enterprise Standardなどでは使えない
Gemini 4 Argonの公式キービジュアル
出典:Google公式ブログ「Introducing Gemini 4 Argon」

Gemini 4 Argonとは(要点早見表)

Gemini 4 Argonは、Gemini 4世代で最初に登場したモデルです。「Argon」は英語で希ガスの「アルゴン」と同じつづりです。まず基本情報を表にまとめます。

項目内容
発表日2026年9月30日(サイバー防御の協力組織に限定提供)
一般提供の開始日2026年10月13日
主な用途(Google)ソフトウェア開発、企業のナレッジワーク、サイバーセキュリティ
一度に扱える量入力と出力の合計で最大100万トークン(日本語の書籍なら数冊分)
知識の範囲2026年3月までの情報で学習(分野によってはそれより古い場合あり)
読み込める形式文章、画像、音声、動画ファイル
使える場所Geminiアプリ、検索のAIモード、Gemini Enterprise、API(開発者向け)など

※「トークン」はAIが文章を処理するときの単位です。出典はGoogle DeepMindのモデルカード(モデルの仕様書)です。

発表から提供拡大までの流れは次のとおりです。9月30日の発表時点では一般の企業は使えず、10月13日から本格的に使えるようになりました。

  1. 2026年9月30日 発表 サイバー防御の協力組織(Fairwind Program)に限定して先行提供
  2. 2026年10月13日 一般提供を開始 Geminiアプリ(Google AI Pro・Ultra)、Gemini Enterprise、APIで利用可能に
  3. 2026年10月27日 既定でオンに Gemini Enterpriseで、管理者がオンにしなくても使える状態に切り替わる予定
  4. 2026年11月30日 APIの期間限定価格が終了 API料金が期間限定価格から通常価格(2倍)に変わる予定
出典:Google公式ブログ、Gemini Enterpriseリリースノート

ナレッジワークの実力はどこまで上がったか

前世代のGeminiから大幅に伸びた

ナレッジワークの実力を測る代表的な物差しが、 GDPval(ジーディーピーバル) です。OpenAIが作成した評価で、米国の経済を支える44職種の専門家が実際に作る成果物(報告書、スライド、表計算、図表など)をAIに作らせ、その出来栄えを比べます。

第三者の評価機関Artificial Analysisは、このGDPvalの課題220問をAIに解かせ、2つのモデルの成果物を匿名で見比べる方式で イロレーティング (チェスの強さを表すのと同じ、勝ち負けから算出する点数)を出しています。これを「GDPval-AA」と呼びます。

Geminiの世代ごとのスコアを並べると、伸び方がよく分かります。

GDPval-AA のスコア(イロレーティング)

  1. Gemini 3.1 Pro 2026年2月・プレビュー版
    791
  2. Gemini 3.8 Flash 2026年9月・High設定
    1,436 +645
  3. Gemini 4 Argon 2026年9月・High設定
    1,624 +188

点線は現在の首位、Claude Opus 5.5(最大設定)の1,866

出典:Artificial Analysis「GDPval-AA v2.1 Leaderboard」(2026年10月14日確認)。目盛りは600から始まります

2026年2月時点のGemini 3.1 Pro(プレビュー版)は791で、ナレッジワークは苦手分野でした。そこから9月のGemini 3.8 Flashで1,436、Argonで1,624まで上がっています。イロレーティングの計算式で換算すると、 ArgonとGemini 3.1 Proの成果物を並べた場合、約99%の確率でArgonの方が良いと判定される 計算です。直前のGemini 3.8 Flashと比べても約75%で、半年あまりで別物と言えるほど改善しています。

Googleの企業向け発表でも、ServiceNow社が早期利用で「Gemini 3.8 Flashより課題の達成率が約20%向上し、特に人事とカスタマーサービスの業務で伸びた」とコメントしています(出典:Google Cloud公式ブログ)。

Googleの公表値:ナレッジワーク4指標はすべて首位

Googleは発表で、ナレッジワークに関する4つの評価を公開しています。いずれも、Claude Opus 5.5・Claude Fable 5.1・ChatGPTのGPT-6 Astraを上回る結果です。

  • Vals Indexの棒グラフ。Gemini 4 Argon 68.9%、GPT-6 Astra 63.1%、Claude Fable 5.1 65.8%、Claude Opus 5.5 67.0% Vals Index 金融・法務・税務など、経済規模で重み付けした実務タスクの総合点
  • AutomationBenchの棒グラフ。Gemini 4 Argon 51.3%、GPT-6 Astra 41.4%、Claude Fable 5.1 31.4%、Claude Opus 5.5 42.5% AutomationBench 業務アプリをまたいだ定型業務の自動化
  • Vals Finance Agent v2の棒グラフ。Gemini 4 Argon 65.4%、GPT-6 Astra 53.5%、Claude Fable 5.1 58.9%、Claude Opus 5.5 58.6% Vals Finance Agent v2 財務分析・調査などの金融アナリスト業務
  • Harvey's Legal Agent Benchmarkの棒グラフ。Gemini 4 Argon 19.6%、GPT-6 Astra 5.4%、Claude Fable 5.1 6.7%、Claude Opus 5.5 3.8% Harvey's Legal Agent Benchmark 契約・M&Aなどの法務実務を最後までやり切れるか
出典:Google公式ブログ「Introducing Gemini 4 Argon」(グラフはGoogleによる公表値。比較相手の設定条件はGoogleの評価方法ページを参照)

特に差が大きいのは法務です。弁護士向けAIを開発するHarvey社の評価では、Argonは19.6%で、他の3モデル(3.8〜6.7%)の約3〜5倍でした。数値そのものが低いのは、法務の実務を最初から最後までミスなくやり切れたかを厳しく判定する評価だからです。

Googleは、Argonが得意とする業務として次のような例を挙げています。

  • 文章・表・グラフ・画像が混在する長い資料を読み込み、複数の情報源から結論をまとめる
  • 帳簿の照合、表計算の数式作成、予算と実績の差の分析
  • 出典を確かめながらの法令・判例調査
  • 法務・財務・経営向け文書の下書き

第三者の評価でも金融・法務は上位

上の4指標はGoogle自身の発表です。そこで、独立した評価機関Vals AIの掲載結果も確認しました。Googleの公表値とほぼ同じ数値が出ており、総合点と金融分野では1位です。

評価(Vals AI)Argonのスコア掲載順位
Vals Index(実務タスクの総合)68.90%1位
Finance Agent v2(金融分析)65.40%1位
LegalBench(法律の知識・推論)88.30%3位
Legal Research Bench(法令調査)54.81%4位
Tax Agent Bench(税務)44.56%4位
Harvey’s Legal Agent Benchmark19.58%6位

※出典:Vals AI「Gemini 4 Argon」(2026年10月14日確認)。順位は評価ごとに対象モデル数が異なります。

Harveyの評価はGoogleの比較表では1位でしたが、比較対象を広げたVals AIでは6位です。メーカーの比較表は「どのモデルと比べたか」で順位が変わる点に注意が必要です。

Claude・ChatGPTと比べた位置づけ

Googleの比較表:多くの項目で首位

Googleが公開した比較表の全体像です。青い列がArgonで、灰色で塗られたマスは他社モデルが1位(同率を含む)の項目です。ナレッジワーク(Knowledge work)の4項目に加え、長い資料の読み取り(Long context)、グラフや動画の理解(Multimodal understanding)でも首位になっています。

Googleが公表したGemini 4 Argonのベンチマーク比較表。ナレッジワーク、エージェント型コーディング、機械学習、科学・数学、長文脈、コンピューター操作、マルチモーダル理解、サイバーセキュリティの各評価で、Gemini 4 Argon、GPT-6 Astra、Claude Fable 5.1、Claude Opus 5.5のスコアを比較している
ナレッジワーク関連で注目したいのは、長文脈のGraphWalks(25万〜100万トークン)でArgonが84.2%、他の3モデルが65.0〜71.8%と差が大きい点です。数百ページ規模の資料群から必要な情報をたどる力が高いことを示します 出典:Google公式ブログ「Introducing Gemini 4 Argon」

一方で、Claude Opus 5.5が上回る項目(Terminal-bench 4.0など)や、GPT-6 Astraが上回る項目(パソコン操作のOSWorld-2.0など)もあります。また、この表は Googleが選んだ評価と比較相手 による結果である点は割り引いて見る必要があります。

第三者のGDPval-AAでは「Claudeに次ぐ2番手グループの先頭」

成果物全般の質を比べるGDPval-AAで、各社の主要モデルを並べたのが次のグラフです。AIは「どこまで深く考えさせるか(推論の設定)」でスコアが変わるため、 各社の最高設定 (Claude・ChatGPTは最大設定、ArgonはHigh設定)と 同じHigh設定 の2つの見方で比べています。タブで切り替えられます。

  1. Claude Claude Opus 5.5 最大
    1,866
  2. Claude Claude Sonnet 5.5 最大
    1,838
  3. Claude Claude Fable 5.1 最大
    1,756
  4. Gemini Gemini 4 Argon High
    1,624
  5. ChatGPT GPT-6.1 Sol 最大
    1,593
  6. ChatGPT GPT-6 Astra 最大
    1,572

Gemini 4 ArgonはHigh設定のみ計測されています

  1. Claude Claude Opus 5.5 High
    1,703
  2. Claude Claude Fable 5.1 High
    1,634
  3. Gemini Gemini 4 Argon High
    1,624
  4. Claude Claude Sonnet 5.5 High
    1,550
  5. ChatGPT GPT-6 Astra High
    1,524
  6. ChatGPT GPT-6.1 Sol High
    1,510

推論の深さを同じ「High」にそろえた比較です

出典:Artificial Analysis「GDPval-AA v2.1 Leaderboard」(2026年10月14日確認)。ChatGPTの行はOpenAIのモデル。目盛りは1,300から始まり、各スコアには±20前後の誤差があります

各社の最高設定で比べると、上位はClaudeが独占しており、ArgonはClaude勢の後、ChatGPTのGPT-6系の前に入ります。推論の設定を同じHighにそろえると、ArgonはClaude Opus 5.5に次ぎ、Claude Fable 5.1とほぼ並ぶ位置です。

点数の差を「成果物を見比べたときにArgonが選ばれる確率」に直すと、次のようになります(イロレーティングの一般的な計算式による目安)。

Argon(1,624)の比較相手相手のスコアArgonが選ばれる確率の目安
Claude Opus 5.5(最大設定)1,866約20%
Claude Opus 5.5(High設定)1,703約39%
Claude Fable 5.1(High設定)1,634約49%(ほぼ互角)
GPT-6.1 Sol(最大設定)1,593約54%
GPT-6 Astra(最大設定)1,572約57%

つまり、 報告書・スライド・表計算といった「成果物の仕上がり」ではClaudeの上位モデルに分がある 一方、 ChatGPTの上位モデルとは互角からやや優勢 というのが、第三者評価から見た現在の立ち位置です。

その他の第三者評価

Artificial Analysisの他の評価でも、ArgonはClaude Opus 5.5(最大設定)に数ポイント届かない結果です。

評価(Artificial Analysis)Gemini 4 Argon(High)Claude Opus 5.5(最大)
Intelligence Index(総合知能の指数)5358
Humanity’s Last Exam(専門家レベルの難問)57%61%
AA-Omniscience(知識の正確さ・誤答の少なさ)4246
AA-LCR(長い文書を読んだうえでの推論)80%85%

※出典:Artificial Analysis「Gemini 4 Argon vs Claude Opus 5.5」(2026年10月14日確認)

長文の評価は、Googleの表(GraphWalks)ではArgonが大きくリードし、第三者のAA-LCRではOpus 5.5が上回っています。前者は「大量の情報から目的の箇所をたどる力」、後者は「読んだ内容をもとに考える力」を測るもので、どちらを重視するかで評価が分かれます。

結局、どう使い分ければよいか

ここまでの評価をもとにした、編集部としての使い分けの目安です。

業務の例有力な候補根拠
財務分析、帳簿の照合、法令・判例の調査Gemini 4 ArgonVals AIの金融・法務評価で上位
数百ページ規模の資料群から必要な情報を探すGemini 4 ArgonGoogleの長文脈評価で他社を大きく上回る
Googleドライブの資料を参照しながらの調査・下書きGemini 4 ArgonGWSのアプリと連携できる
提案書・報告書・スライドなど、成果物の仕上がりを重視Claude(Opus 5.5・Sonnet 5.5)GDPval-AAで上位を独占
パソコン操作を伴う作業の自動化ChatGPT(GPT-6 Astra)Googleの表でもOSWorld-2.0はGPT-6 Astraが首位

なお、ここで紹介した評価はいずれも英語の課題が中心で、 日本語の業務に特化した評価は公表されていません 。Geminiアプリ自体は日本語で使えますが、日本語の資料での精度は自社の実際の業務で試して確かめることをおすすめします。ClaudeとChatGPTの違いは「ClaudeとChatGPTの違い」、上位モデルの詳細は「Claude Opusの解説」も参考にしてください。

会社で使える条件(GWS・Gemini契約企業向け)

ここからは、会社でGWSやGeminiを契約している企業のAI担当者向けに、Argonを使える条件を整理します。結論を図にまとめると次のとおりです。

会社のGoogle Workspace Geminiアプリ(gemini.google.com)を仕事用アカウントで使う場合
  • × Business Starter・Frontline など 対象外
  • × Business Standard・Plus/Enterprise Standard・Plus アドオンなしでは対象外(Pro・思考モードまで)
  • ○ 上記+AI Expanded Access アドオン 1日200回まで
  • ○ AI Ultra Access(販売終了・既存契約のみ) 1日500回まで
Gemini Enterprise Workspaceとは別契約の、企業向けAIエージェント基盤
  • ○ 2026年10月13日〜 管理者がオンにすると利用可
  • ○ 2026年10月27日〜(予定) 既定でオンに切り替わる
  • ! データの保存・処理地域 米国・EUのみ(日本は対象外)
個人のGoogleアカウント 会社のWorkspaceアカウントには紐づけられない
  • × 無料・Google AI Plus 対象外
  • ○ Google AI Pro Geminiアプリ・検索のAIモードで利用可
  • ○ Google AI Ultra Geminiアプリ・検索のAIモードで利用可

Gmail・ドキュメント・スプレッドシートの画面内で使うGeminiが、Argonに切り替わるという発表は出ていません(2026年10月14日時点)。

出典:Googleヘルプ「仕事用または学校用の Google アカウントで Gemini アプリを利用する」(英語版)、Gemini Enterpriseリリースノート、Gemini アプリ リリースノート

Google Workspace:AI Expanded Accessアドオンが必要

会社のGWSアカウントでGeminiアプリ(gemini.google.com)を使う場合、Argonを使えるかどうかはエディション(契約プラン)とアドオンで決まります。Googleヘルプの英語版に掲載されている利用上限は次のとおりです。

契約ArgonPro思考モード
Business Starter・Frontline など使えない基本的なアクセス基本的なアクセス
Business Standard・Plus/Enterprise Standard・Plus使えない4時間あたり25回1日300回
上記+AI Expanded Access アドオン1日200回―1日600回
上記+AI Ultra Access アドオン(販売終了・既存契約のみ)1日500回―1日1,500回

※出典:Googleヘルプ「Use Gemini Apps with a work or school Google Account」(英語版)(2026年10月14日確認)。上限は予告なく変わる場合があります。

ポイントは3つあります。

  • 標準のエディションだけでは使えない :Business StandardやEnterprise Standardなど、Geminiが標準搭載されているエディションでも、Argonの欄は「N/A(対象外)」です
  • AI Expanded Accessアドオンで使えるようになる :対象はBusiness Standard・Business Plus・Enterprise Standard・Enterprise Plusで、アドオンのライセンスを割り当てたユーザーだけが使えます。18歳未満のユーザーには割り当てないよう、Googleが案内しています
  • 日本語版ヘルプはまだ更新されていない :同じページの日本語版には、10月14日時点でArgonの行がありません。最新の条件は英語版で確認してください

なお、AI Ultra Accessアドオンは2026年5月に販売を終了しており、既存の契約も順次AI Expanded Accessへ移行しています。アドオンの詳細やWorkspace版Geminiの全体像は「Google Workspace の Gemini 制限と使い方」で解説しています。

注意

Gmail・ドキュメント・スプレッドシートなどの画面内で使うGeminiが、Argonに切り替わるという発表は出ていません(2026年10月14日時点)。Argonを選べるのは、現時点ではGeminiアプリ(ウェブ・スマホアプリ)です。

Gemini Enterprise:10月27日から既定でオン

GWSとは別に、企業向けのAIエージェント基盤「Gemini Enterprise」を契約している場合は、Argonが一般提供(GA)されています。ウェブアプリとスマホアプリで使えます。

  • 当初は既定でオフ :10月13日時点では、管理者が機能の設定でオンにする必要があります
  • 10月27日から既定でオン :設定を変えていなければ、この日から利用者が自動的に使える状態になる予定です。社内ルールが固まるまで使わせたくない場合は、それまでに方針を決めておきましょう
  • データの保存・処理地域は米国とEUのみ :日本国内での保存・処理には対応していません。データの所在地に社内規程がある企業は確認が必要です
  • ワークフローを作る機能(Workflow Builder)では使えない

出典:Gemini Enterpriseリリースノート(2026年10月13日付)

個人のGoogleアカウント:Google AI Pro以上

個人向けの有料プランでは、 Google AI Pro と Google AI Ultra の加入者がGeminiアプリと検索のAIモードでArgonを使えます。無料版とGoogle AI Plusは対象外です(出典:Gemini アプリ リリースノート)。

ただし、個人プランは個人のGoogleアカウント向けの契約で、会社のGWSアカウントには紐づけられません。業務で使う場合は、会社のデータが学習に使われないGWSやGemini Enterpriseで使えるようにするのが基本です。個人プランの料金は「Gemini の料金プラン一覧」をご覧ください。

API(システム開発で使う場合)

社内システムに組み込む場合は、API(プログラムからAIを呼び出す仕組み)で gemini-4-argon として使えます。料金は100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドルの期間限定価格で、2026年11月30日以降は通常価格の入力4ドル・出力20ドルになる予定です(出典:Google Cloud公式ブログ)。

AI担当者のチェックリスト

社内でArgonを使えるようにするまでの確認事項です。

  1. 自社のエディションを確認する :管理コンソールで、Business Standard以上(またはEnterprise Standard以上)か確認
  2. 使わせたいユーザーを決める :AI Expanded Accessはユーザー単位のライセンス。全社ではなく、財務・法務・企画など効果が大きい部署から始めるのも一案
  3. アドオンの費用を確認する :料金は地域や契約期間で異なるため、管理コンソールの購入画面で確認
  4. Gemini Enterpriseを契約しているか確認する :契約している場合、10月27日に既定でオンになる前に、使わせるかどうかとデータ所在地の要件を確認
  5. 社内ガイドラインと周知を更新する :利用上限(1日200回)や、機密情報の扱い、ベンチマークは英語中心で日本語業務での精度は要確認であることを周知

導入前に知っておきたい注意点

  • ベンチマークはメーカー発表と第三者評価を分けて見る :Googleの比較表ではほぼ全勝に見えますが、第三者のGDPval-AAではClaudeの上位モデルが上です。どちらも「特定の課題での結果」にすぎません
  • 利用回数の上限は変わりやすい :GWSの上限は予告なく変わる場合があります。運用ルールに具体的な回数を書く場合は、定期的に見直しましょう
  • データの所在地 :Gemini EnterpriseでのArgonは米国・EUでの処理です。GWSのGeminiアプリでの扱いは、自社の契約条件とGoogleの管理者向け資料で確認してください
  • 情報の鮮度 :提供条件は段階的に広がっている途中です。本記事は2026年10月14日時点の公式情報に基づいています

よくある質問

Q. Gemini 4 Argonは会社のGWSアカウントで使えますか?

Business Standard・Business Plus・Enterprise Standard・Enterprise PlusにAI Expanded Accessアドオンを追加したユーザーなら、Geminiアプリで1日200回まで使えます。アドオンがない場合は使えません。

Q. Gemini Enterpriseを契約していれば使えますか?

使えます。当初は既定でオフのため管理者がオンにする必要がありますが、2026年10月27日から既定でオンに切り替わる予定です。データの保存・処理地域は米国とEUのみです。

Q. ClaudeやChatGPTより仕事に強いのですか?

金融・法務などの専門タスクや、大量の資料から情報を探す作業では首位級です。一方、成果物全般の質を比べるGDPval-AAでは、Claude Opus 5.5などClaudeの上位モデルに届かず、ChatGPTのGPT-6系とは互角からやや優勢という位置です。

Q. 個人のGoogle AI Proプランで使えますか?

使えます。Google AI ProとUltraの加入者はGeminiアプリと検索のAIモードで利用できます。無料版とGoogle AI Plusは対象外です。

参考リンク