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【2025年10月最新】Geminiは無制限に使えるの?利用制限早見表

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結論から言うと、Geminiは完全には無制限ではありません。すべてのプランに何らかの使用制限が設けられており、プランによって大きく異なります。この記事では、Google公式のヘルプセンターとアップデート情報をもとに、2025年10月時点の最新情報をお届けします。
📊 Gemini使用制限 早見表(2025年10月版)
プラン | 月額料金 | 2.5 Pro | 2.5 Flash | Deep Research | 画像生成 | 動画生成 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
無料 | $0 | 1日5回 | 一般利用可 | 月5回 | 1日100枚 | ❌ | ⭐⭐ 試用向け |
Google AI Pro | $19.99 | 1日100回 | 一般利用可 | 1日20回 | 1日1,000枚 | 1日3本(Fast) | ⭐⭐⭐⭐⭐ 最高CP |
Google AI Ultra | $249.99 | 1日500回 | 一般利用可 | 1日200回 | 1日1,000枚 | 1日5本(Veo 3) | ⭐⭐⭐⭐ プロ向け |
主要機能別制限(Google AI Proプラン)
機能 | 制限 | 用途 |
---|---|---|
Gemini 2.5 Pro | 1日100回 | 高度な推論・長文処理 |
Gemini 2.5 Flash | 一般利用可 | 日常的な会話・高速応答 |
Deep Research | 1日20回 | 包括的な調査レポート |
画像生成(Imagen 4) | 1日1,000枚 | クリエイティブ制作 |
動画生成(Veo 3 Fast) | 1日3本 | 短編動画制作 |
Audio Overviews | 1日20回 | ポッドキャスト風音声生成 |
コンテキストウィンドウ | 100万トークン | 最大1,500ページ分 |
リセットタイミング
- 1日制限: 太平洋時間(PT)の深夜0時にリセット
- 月間制限: 毎月1日にリセット(Deep Researchの無料プランなど)
無料プランの制限
無料プランでは、Gemini 2.5 ProとGemini 2.5 Flashモデルを使用できますが、厳しい制限があります。
メッセージ制限
- Gemini 2.5 Pro: 1日あたり5プロンプトまで
- Gemini 2.5 Flash: 一般アクセス可能(具体的な数値は非公開だが制限あり)
- コンテキストウィンドウ: 32,000トークン(約24ページ分)
その他の機能制限
- 画像生成・編集: 1日あたり100枚まで
- Deep Research: 月あたり5レポートまで(Gemini 2.5 Flash使用)
- Audio Overviews: 1日20回(全プラン共通)
- 動画生成: 利用不可
- Deep Think: 利用不可
無料プランの注意点
無料プランでは、Gemini 2.5 Proの1日5プロンプト制限が最大の障壁となります。簡単な質問でも複雑な会話でも、5回のやり取りで上限に達してしまうため、実用的な作業には不十分です。
制限に達すると、Gemini 2.5 Flashに切り替えることで継続して利用できますが、高度な推論能力や長文処理は制限されます。
また、混雑時には無料ユーザーの優先度が下がり、応答が遅くなったり一時的に利用できなくなることがあります。
Google AI Pro(月額$19.99)
最も人気のある有料プランで、個人ユーザー向けに充実した機能を提供します。
メッセージ制限(2025年10月時点)
- Gemini 2.5 Pro: 1日あたり100プロンプト
- Gemini 2.5 Flash: 一般アクセス可能(実質無制限に近い)
- コンテキストウィンドウ: 100万トークン(最大1,500ページまたは30,000行のコード)
制限の仕組み
2025年6月4日のアップデートで、Proプランの上限が50回から100回に倍増されました。制限に達すると、Geminiアプリ内で通知が表示され、翌日の太平洋時間0時まで待つ必要があります。
ただし、Gemini 2.5 Proの上限に達しても、Gemini 2.5 Flashモデルには切り替えられるため、完全に使えなくなるわけではありません。
追加機能
- Deep Research: 1日20レポート(複数サイトを調査し、出典付きレポート作成)
- 画像生成(Imagen 4): 1日1,000枚
- 動画生成(Veo 3 Fast): 1日3本
- Audio Overviews: 1日20回
- Canvas: コラボレーション機能
- Gems: カスタムAIアシスタント
- 2TBストレージ: Google One統合
Google AI Ultra(月額$249.99)
プロフェッショナル向けの最上位プランです。
主な特徴
- Gemini 2.5 Pro: 1日あたり500プロンプト
- Deep Think: 1日10プロンプト(192,000トークンのコンテキストウィンドウ)
- Deep Research: 1日200レポート
- 画像生成: 1日1,000枚
- 動画生成(Veo 3): 1日5本(高品質版)
- 早期アクセス: 新機能への優先アクセス
- コンテキストウィンドウ: 100万トークン
「Deep Think」とは
Deep Thinkは、Gemini 2.5 Pro向けの実験的な強化推論モードです。複雑な数学問題やコーディングタスクに対して、通常よりも深い思考プロセスを経て回答を生成します。
192,000トークンという大きなコンテキストウィンドウを持ち、より複雑で長大な問題に対応できます。
「実質無制限」の注意点
Ultraプランは非常に高い制限を持っていますが、完全に無制限というわけではありません。通常の使用であれば制限を気にする必要はありませんが、以下の制約があります:
- 自動的なデータ抽出の禁止
- アカウント共有の禁止
- 不正使用が検出された場合の一時的な制限
制限の理由
Googleが使用制限を設けている理由は主に3つです:
-
サーバーリソース管理: Gemini 2.5 ProやDeep Thinkのような高度なモデルの実行には膨大な計算リソースが必要です。制限がなければ、一部のヘビーユーザーが大量のリクエストを送信し、他のユーザーがサービスを利用できなくなる可能性があります。
-
公平なアクセス: 世界中の数百万人のユーザーが利用できるよう、リソースを公平に分配する必要があります。
-
コスト管理: 特に最新の2.5 Proモデルは、1回の応答にかかるコストが非常に高いため、無制限にすると運営コストが莫大になります。
制限を確認する方法
2025年10月時点で、Geminiアプリ内で残りプロンプト数を確認できる公式ダッシュボードは提供されていません。
確認できること
- 制限に近づくと、Geminiアプリ内で通知が表示される
- 制限に達すると、次回のリセット時間が通知される
確認できないこと
- 現在の残りプロンプト数
- 正確な使用履歴
制限に達したらどうなる?
無料プラン
- Gemini 2.5 Proの1日5回制限に達する
- Gemini 2.5 Flashに切り替えて継続利用可能
- または翌日の太平洋時間0時まで待機
Google AI Pro
- Gemini 2.5 Proの1日100回制限に達する
- Gemini 2.5 Flashに切り替えて継続利用可能
- または翌日のリセットを待つ
- 上位プラン(Ultra)へのアップグレードも選択肢
Google AI Ultra
- 通常使用では制限に達することはほぼない
- 不正使用が検出された場合のみ一時的に制限される可能性
コンテキストウィンドウとは
コンテキストウィンドウは、Geminiが一度に「読める」情報量を示します。
プラン別の違い
プラン | コンテキストウィンドウ | 相当する情報量 |
---|---|---|
無料 | 32,000トークン | 約24ページ |
Pro/Ultra | 100万トークン | 最大1,500ページまたは30,000行のコード |
Ultra(Deep Think) | 192,000トークン | 約144ページ |
制限を超えるとどうなる?
コンテキストウィンドウを超えると:
- 提供したコンテンツの一部が考慮されない
- 内容のつながりや詳細情報が欠落した回答になる
- 長大なファイルの全体像を把握できなくなる
これは特に、複数の大きなファイルをアップロードして分析する際に重要です。
2025年の主要アップデート
制限の明確化(2025年9月)
2025年9月、Googleは初めて具体的な数値を公開しました。これまでは「限定的」「拡張」「最高レベルのアクセス」といった抽象的な表現のみでしたが、各プランの正確な制限数が明らかになりました。
この透明性の向上により、ユーザーは自分の利用スタイルに合ったプランを選びやすくなりました。
Proプランの上限倍増(2025年6月)
2025年6月4日、GoogleはProプランのGemini 2.5 Proプロンプト上限を50回から100回に倍増すると発表しました。これはユーザーからの要望に応えた形での改善です。
多くのユーザーが「50回では足りない」と感じていたため、この変更は好評を博しました。
開発者向け制限の拡大(2025年9月下旬)
GoogleはProおよびUltraサブスクライバー向けにGemini CLIとGemini Code Assistのモデルリクエスト制限を引き上げました。これにより、開発者はより長時間のコーディングセッションが可能になりました。
Google I/O 2025での発表(2025年5月)
Google I/O 2025では、以下の新機能が発表されました:
- Imagen 4: 高品質画像生成モデル
- Veo 3: 効果音・背景音・対話をネイティブにサポートする動画生成モデル
- Gemini Live: カメラと画面共有機能(AndroidとiOS)
- Deep Research: 大幅な機能強化
- Canvas: コラボレーション機能の拡充
Nano Banana(2025年8月)
2025年8月26日、Googleは画像編集機能を大幅に強化するNano Banana(正式名称:Gemini 2.5 Flash Image)を発表しました。
Nano Bananaとは
Nano Bananaは、Google DeepMindが開発した最先端の画像生成・編集モデルです。特にキャラクターの一貫性を保ちながら画像を編集できる点が革新的で、LMArenaの画像編集ランキングで171点差をつけて世界第1位を獲得しました。
主な機能
- キャラクター一貫性の維持: 人物やペットの顔を変えずに、服装や背景を変更可能
- 複数画像の合成: 異なる写真を組み合わせて新しいシーンを作成
- マルチターン編集: 1枚の画像に対して連続して複数の編集を適用
- スタイル転送: ある画像のスタイルを別の画像に適用
- 自然言語での編集指示: 「背景をぼかして」「Tシャツのシミを消して」など簡単な指示で編集可能
驚異的な成功
Nano Bananaの登場は、Geminiアプリに大きな影響を与えました:
- 1,000万人以上の新規ユーザーがGeminiアプリに初めて登録
- リリース後わずか数週間で2億枚以上の画像が編集された
- App Storeで第1位を獲得(2025年9月12日)
- ChatGPTを抜いてiPhoneアプリ全体で108カ国でトップ5入り
3Dフィギュア化トレンド
Nano Bananaは、自撮り写真を3Dフィギュア風に変換するバイラルトレンドを生み出しました。Instagram、X(旧Twitter)、TikTokなどで大流行し、多くのユーザーが自分のフィギュア化された写真を投稿しています。
利用制限
重要: Nano Bananaによる画像編集は、各プランの画像生成制限にカウントされます:
- 無料プラン: 1日100枚まで
- Google AI Pro: 1日1,000枚まで
- Google AI Ultra: 1日1,000枚まで
透明性への取り組み
Nano Bananaで生成・編集された画像には、以下が自動的に付加されます:
- 可視的な透かし: Geminiロゴが画像右下に表示
- SynthID電子透かし: 目に見えないデジタル透かしで、AI生成画像であることを識別可能
アクセス方法
Nano Bananaは以下の方法で利用できます:
- Geminiアプリ: 無料・有料プランともに利用可能
- Google AI Studio: 開発者向け
- Vertex AI: 企業向け
- Whisk: Googleの画像編集プラットフォーム
- X(旧Twitter): @NanoBananaアカウントに画像をタグ付けして投稿
Nano Bananaの登場により、Geminiの画像編集機能は競合他社を大きく引き離す性能となり、画像生成・編集の新たなスタンダードとして認識されています。
学生向け特典
Google AI Pro 1年間無料
対象大学の学生は、以下の特典を受けられます:
- 期間: 1年間(15ヶ月)無料
- 申込期限: 2025年10月6日まで
- 対象国: 日本、アメリカ、ブラジル、インドネシア、イギリス
- 含まれる機能:
- Gemini 2.5 Pro使用上限の拡大
- Deep Research
- Audio Overviews
- 無制限のチャット・画像アップロード・演習問題生成
- 2TBのストレージ
申込方法
- 個人のGmailアカウントでログイン(学校用アカウント不可)
- 学生向けページから申し込み
- 大学メールアドレスで認証
無料期間終了後は月額$19.99で自動更新されますが、いつでも解約可能です。
まとめ:どのプランを選ぶべき?
無料プランが向いている人
- 軽い使用(1日数回程度)
- Geminiを試してみたい
- 予算がない
- Gemini 2.5 Flashで十分
Google AI Proが向いている人
- 毎日頻繁に使う(仕事や学習)
- 高度な推論能力が必要
- 画像・動画生成を活用したい
- 最もコストパフォーマンスが高い ⭐⭐⭐⭐⭐
Google AI Ultraが向いている人
- 専門家・研究者
- 1日中Geminiを使う
- Deep Think機能が必要
- 最先端の推論能力が必要
- 混雑時でも優先アクセスが必要
プラン選択のポイント
- 使用頻度: 1日に何回プロンプトを送信するか
- 必要な機能: Deep Think、動画生成などが必要か
- 予算: 月額$20か$250か
- コンテキストウィンドウ: 大きなファイルを処理するか
ほとんどの個人ユーザーには、Google AI Proプラン(月額$19.99)が最適です。1日100回のプロンプトと100万トークンのコンテキストウィンドウは、日常的な業務には十分です。
最新情報の入手方法
Geminiの制限は頻繁に変更されるため、最新情報は以下で確認できます:
- Google公式ヘルプセンター: https://support.google.com/gemini
- Gemini アップデートページ: https://gemini.google.com/updates?hl=ja
- Google AI ブログ: 新機能や制限の変更が定期的に発表されます
- Google Developers コミュニティ: ユーザー同士の情報共有
最終更新: 2025年10月1日
注: 制限は予告なく変更される場合があります。最新の情報はGoogle公式サイトでご確認ください。
参考情報・出典:
- Google公式ヘルプ: Gemini Apps limits & upgrades for Google AI subscribers
- Gemini API: Rate limits
- 学生向け Gemini - Google AI Pro を 1 年間無料で提供
- Google AI ブログ: Gemini アップデート (Google I/O 2025)
- 9to5Google: Google details Gemini’s daily prompt and image gen/edit usage limits
- gHacks: Google reveals Gemini usage limits for free and paid users
- Gemini API: リリースノート